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『本人の人々』
南伸坊(著) 南文子(写真) マガジンハウス 2003

正直、第一印象は「こいつなにやってんの?」でした。「顔面学」の第一人者、南伸坊がまたもや有名人「本人」をイタコのように降臨させ、笑わせてくれます。しかもご本人?のコメント付き。ご本人には、金正日清原和博市川新之助キアヌ・リーブス村上龍みのもんた、土井たかこ、アニータ、宮崎駿小泉純一郎などなど、ほんと瓜二つのものから悪ふざけまで、たくさんのご本人が登場してくれます。
まあ、言ってしまえば、ただの「顔マネ」本なんですけど。けっこう笑えますし、読んでいると、実際に本物の「本人」が語っているような気がしてきちゃうから不思議です。
もしかしたら私だけと思っているこの顔も、私だけのものじゃないかもしれないなんて思っちゃいます。
それにしても、ないようでもやっぱり「その人らしさ」ってありますね。でも叶美香はちょっと…。