2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

饂飩か放蕩

日記。下北の本多劇場で長塚圭史作・演出『アンチクロックワイズ・ワンダーランド』を見る。酷く卑屈で理屈な自閉症的セカイ、自閉症的快楽に落胆。苛立ちすら覚える。

戦後復興してい升

ピアノ演奏を聴きながらハムを食いながらウイスキーを飲みながら絵筆を動かす。というと、一見、優雅に見えるかも知れないけれども、実はまったくそんなことはなく、というよりその行為ひとつびとつが俺にとって屈辱的であったり、焦燥感をかきたてたりする…

反省しすぎて正反対になるまでハンセイを

成長するに連れ、海が一層好きになりました。泳ぎたいのではなくて見たいのです。金毘羅だから海が好きというだけではなかろうと思います。信仰する体が、海を求めたのです。(103)金毘羅作者: 笙野頼子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2004/10メディア: 単…

ドラマ天狗

雑記、「現代の思想」について。自解の意味も込めて、今ひろく身回りで出会う、語られる、論じられる「現代思想」は、痒くて痒くて堪らない知的かぶれのための痒み止め薬のように思う。よりムゴく言えば、流散知人が乞うママのおっぱい。 たとえば佐々木敦の…

でていいてくれ

雑記。万田邦敏の映画『接吻』夕暮れ見。後半。人人しい顔顔しい展開は否定的な意味で裏切られ。でも、冒頭。小池と豊悦の初面会、初対面のくだり。あの、世間、世界からのちぎれ。空虚、虚無、テラン・ヴァーグ、どの言葉も冷たく字滑り。接吻 デラックス版…

sukue

雑記。G電を開くとamazonが相対性理論と渋谷慶一郎のコラボ・アルバム『アワー ミュージック』を推薦。相対性理論には以下の説明文付され。 全天候型ポップ・ユニット 全天候型とな。wikipedia上には、全天候型に続く文字、カメラ、テニスコート、戦闘機など…

戦後復興景色

雑記、「自閉症」と壁理論について。明治神宮を歩く傍ら表参道口の前で「詩人」を見かける。彼の詩には「無職よりも夢職」のようなあまりにもきれいで素朴な夢の言葉遊びが塵ばめられていた。でも、そうしてあまりにもきれいに夢を語ること自体、夢を語るこ…

雨中ショック

雑記、宇宙と国境について。どこかの地上波で、国際宇宙ステーションに長期滞在中の野口聡一さんに向けて地元の人たちが書き初めでエール、とかそんなニュースを見た。別に、野口さんに書き初めでエールを送るから云々ではない。ただなんというか、せっかく…

綴じたるが花のごとく

日記、吃ることと書くことについて。寺山修司著『あゝ、荒野』の主人公「〈バリカン〉が生まれてはじめて買った書物は三二〇ページの厚さの『吃りの治し方』であった。」三島由紀夫の『金閣寺』の主人公、溝口もまた吃りだった。日本のよく知られた文豪たち…

胃丸が好きだといったら、ニッチだと言われた

日記。教養なんてものは、今日用ってだけで、明日用や昨日用じゃないことの言い換えでしかない、というのはどうだろうか。 沢尻エリカ亡き後、もはやイマルの目を信じるしかない。彼女の秋刀魚のような細目を見ているとすべてがチンカスぐらいにしか映ってい…

海女展望の3+ロース

日記。卒業旅行は四国あたりと決めている。せっかく四国に行くのだから、こんぴらさんでも、とHPをみるとあまりにPOPで魚っとなり下手たる。 金刀比羅宮 またこれを機に笙野頼子の評判のどえれえ『金毘羅』でも読んじまおう、てことで、amazonのマーケットプ…

餅よりも悪態をつけ!

日記。執筆の合間にネットでニュースを齧っていると、以下の記事。 09年の英アルバムチャート、S・ボイルが1位に 「奇跡の歌声」などと騒がれている彼女だが、彼女のCDがこんなにも売り上げを伸ばしているのは、むしろそうした奇跡の歌声うんぬん以上に…

渇け後間

日記。2010、デジタルな今年に因んだ抱負。渇く。渇け。渇くとき。渇け。

20102010201202012020121012010110

日記。実家にいるとやることがなく、夜の郊外を独歩する。正月の街は人気(ひとけ)がない。かすかすと足音のみが鳴る。濃厚な月明かりは濃い影を落とす。目の前にはハロゲンの街灯が敷かれている。てんてん。一台の車。自転車。乾いた走行音。2010。今年は…