餅よりも悪態をつけ!

日記。執筆の合間にネットでニュースを齧っていると、以下の記事。
09年の英アルバムチャート、S・ボイルが1位に
「奇跡の歌声」などと騒がれている彼女だが、彼女のCDがこんなにも売り上げを伸ばしているのは、むしろそうした奇跡の歌声うんぬん以上に、奇跡のブサイクさをもっているからである。
にもかかわらず、彼女の歌声は本当に素晴らしい、と上段から「きれい」なコメントばかりが見聞されることには鳥肌が立つ。きっと、そんとき皆たまたまメガネをかけ忘れちゃったんだな。
だが、一方ではこうしてブサイクであっても、正確にはブサイクだからこそ、「歌手になりたい」という夢が叶えられる機会が、たとえ物見遊山な上から目線であっても、「きれい」な社会の中で与えられていることは理屈抜きにいいことだ。
そもそも、オーディション時の彼女の応対を見る限り、彼女は、意識的にせよ無意識的にせよ、そんなブス/きれいといった結局はルサンチマン的な二項対立のレヴェルとはまた違うところにいるように見える。

高額な手術費を出して整形ができないのであれば、ブスは死ななきゃ治らない。死んでもまたブスに生まれてくるかもしれない。ならば、生きるか死ぬか、それだけが問題だ。