乗り物系お化け屋敷型ちゃちさ

『VAN HELSING』(邦題:ヴァン・ヘルシング
制作:2004年 アメリカ 製作・監督・脚本:スティーヴン・ソマーズ 出演: ヒュー・ジャックマンケイト・ベッキンセール/ウィル・ケンプ/リチャード・ロクスバーグデヴィッド・ウェンハム

私は「NO!」と言えない日本人かもしれないですけど、この映画ははっきり「NO!」と言えます。
とにかく下品。意味もなく、むやみやたらと金をかけた演出はぜんぜん効果的とは思えないし、VFXでグチャグチャにされちゃったモンスターも全く魅力的ではないです。私個人として、ドラキュラやフランケンシュタインなど、西洋の怪物たちにはどことなくコミカルなところがあると思うんですけど、そういうのは全くもって無視。ただ下品にグロテスク。
それに、いくらジェット・コースタームービーだからストーリーは関係ないといってもこれはないでしょう。主人公のヴァン・ヘルシングは弱いし、どのモンスターも最期はひたすらあっけない。またストーリーがないならないで、ヴァン・ヘルシングが西洋の有名モンスターを退治する、みたいなわかりやすい構図にすればいいのに、なぜかヘタに愛だの友情だの混ぜたりするもんだから、いっそう話は支離滅裂。そしてラストは……。さすがあのハムナプトラの監督といった感じ。憤りさえ覚えます。
話の終わり方からして続編とかありそうなんですけど、私はゼッタイ「NO!」です。良いところといったら、カール役のデヴィッド・ウェンハムがほんの少しトム・ヨークに似てることぐらい。0・5点。