奇跡の歌声に涙

『コーラス』(邦題:LES CHORISTES)
制作:2004年 フランス 配給:日本ヘラルド映画 監督・脚本・音楽:クリストフ・バラティエ 出演:ジェラール・ジュニョ/フランソワ・ベルレアン/ジャン=バティスト・モニエ/マリー・ビュネル/カド・メラッド/マクサンス・ペラン/ジャック・ペラン

ああ、いい映画だ。このじわーと広がり続ける感動はたまらない。
“奇跡の歌声”ジャン=バティスト・モニエ。このコピーは決して大袈裟ではない。彼の歌声は正に奇跡。彼が歌うだけで、館内は張りつめ、目は涙でにじみ出す。ウソじゃない。モニエの歌はそれほど凄い。これだけで観にいく価値はある。
また、出てくる子供たちがとんでもなくカワイイ。特にペピノ。テディベアみたい。フランスの子供のかわいさは世界一だわ。
主演のジェラール・ジュニョはもちろんのこと、校長のイヤなやつなんだけど、案外憎めないところもいい。
話としては、ありがちといえばありがちで、どちらかといえば、緩慢な印象も受けたけど、そこは随時、歌の持つ神秘の力でカバー。素直に観てよかったと言える。
この歌声はぜひ聞いて欲しい。3・5点。