卵だっていつも半熟だから

「ハードボイルド小説」なる言葉が
世に流布され、使用され続けているが
私には、実際どんなものが「ハードボイルド小説」なのか分からなかった
でも、古川日出男の「ベルカ、吠えないのか?」を読んでそれが分かった




これが、ハードボイルドだ


まさに、ハードボイル度だ


極限までに甘美なレトリックを省いた
短く強烈なセンテンスの応酬は
まるで銃弾のようだ


好きか嫌いは別にして