でにーろ・ぱちーの・すごくいーの  5点

『THE GODFATHER: PART II』(邦題:ゴッドファーザーPART II)
製作:1974年 アメリカ 監督・製作・脚本:フランシス・フォード・コッポラ 出演:アル・パチーノロバート・デュヴァルダイアン・キートンロバート・デ・ニーロジョン・カザールタリア・シャイアリー・ストラスバーグ


亡き父のあとを継ぎドンとなったマイケルの苦悩と復讐を、父ビトーの少年時代からやがて一大ファミリーを築くまでのエピソードを交えて描いた、傑作「ゴッドファーザー」の第2作。

相変わらず映画的に完璧に美的
詳しい映画の作法は知らないが
各シーンひとつとっても
テレビドラマの延長のような直線的で単純なチープさがない
演者の顔で、体躯の動きで、空間で、
帝国の凋落が脳髄に伝達してくる


ビトの生い立ちうんぬんは正直、冗長な感がある(←200分間集中力を持続できるやつはいない)
私はゴッドファーザーのドキュメンタリズムは
ただそこに存在するものとして語らないところにあると思う
そのすべてを描こうとするのは、物語の強欲で悪い癖だ
とたんに映画くさくなり、観るものを一気にフィクションに引き戻す
2人の人生が交錯するなんて派手派手すぎる


でも、本当はそんなことどうでもいい
後半からの修羅の呈、
すべてを無化するラストシーン、
その求心力ひとつだけで身震いがするんだから


マンマミーヤ