総ての男ならず女、人間は皆ロリコンと化す  höchst

『ALICE IN DEN STADTEN』(邦題:都会のアリス
製作:1973年 西ドイツ 監督・脚本:ヴィム・ヴェンダース 音楽:CAN 出演:リュディガー・フォグラー/イエラ・ロットレンダー/リサ・クロイツァー/エッダ・ケッヒェル

パリ、テキサス」や「ベルリン・天使の詩」のヴィム・ヴェンダースが73年に製作したロード・ムービーで、この作品を始まりとして、主演リュディガー・フォグラーによる「まわり道」、「さすらい」と続く三部作を撮ることとなる。

自分はロードムービーに属すと考えられる映画が好きだと気がついたならば、その心は、と私は即座に自問自答する(自問自答という言葉自体に<わたし>という要素が内包されているので、ここでの「私は」という主語はうざい。が、これは極主観に過ぎない)。と、アリスは不思議の国のアリスでありwonderでありまたwandernでもありんす、と答えた(もちろん自問自答するの自答に重複)。では、wandern(彷徨う)はなにをもってwandern足り得るのか(wandernのwandern性)?と問えば、自分を支店長代理ののところにかりたてるものが、希望だったのか絶望だったのか、彼にはわからなかった(von Kafka)。

敢えて。