アメリカのくだらなさと降らなさ scheisse

『DODGEBALL: A TRUE UNDERDOG STORY』(邦題:ドッジボール
製作:2004 アメリカ 監督:ローソン・マーシャル・サーバー 出演:ヴィンス・ヴォーンベン・スティラークリスティーン・テイラーリップ・トーンジャスティン・ロングスティーヴン・ルート/ジョエル・デヴィッド・ムーア/クリス・ウィリアムズ/アラン・テュディック

いやまてよ。ドッジボールではなくドッヂボールではなかったか。
もはや私の中ではひとつの異物と化している。まずの感想としては「ああ、やっちゃった…」のネガティブな一言に尽きる。しかし同時に見えてきたものもある。それはアメリカのアメリカ性。人々がイメージする「ゆないてっどすていつ・おぶ・あめりか」を決して裏切らないアメリカの姿。
この映画は正直つまらない。ストーリーはあまりにもない(これほどエキサイティングしない試合シーンも珍しい)。「バス男」の絶妙な間と動きに比べて、(比べなくとも)ただ下品なだけのシモネタに終始するギャグ。それと反比例する不必要に金のかかった演出。明らかに間違った各国のステレオタイプ(未だに日本人は雑技団と一緒こた)。が、これがアメリカだ。これほどまでのバカを、すこしのイロニーも入れず、なんの躊躇と遠慮もなく堂々とできてしまう。それがアメリカが「アメリカ」たる所以だ。
事実そんなアメリカ(ニューヨーク)にけっこう行きたくなった。