狼の奏でるドミソ

狼

本日、お上を切れ、との命を仰せ仕り、ヘアカット決行。

冒頭の、どうしますか?、の宿題がいつも非常にメンドクサイ。そんなに毎回、どうしたい、なんて希望は持ち合わせていない。髪本をぺらぺらしても、あの自信満々にこちらをじっとりと見つめる男たちの目線がきしょい。でも、同じで、じゃつまらん。ああこの葛藤、堪らん。しかしだからといって、てきとーに切って下さい、といって本当に、携帯でメールしつつ鼻糞ほじくり返しながらテキトーに切られてもかなわんので、軽くして下さい、なんて、羽毛みたいに。長さ変えないでね★、なんて注釈もしたりして。

が、いざ切り終えて鏡みれば、なんだ本当にまんま、長さ変えないで軽く、しただけじゃないか。がが、此処がうちのヘアカッツの気に入ってるところ。すかさず、なんかほんと変わんないですね、なんてヘアカッターの遠慮ない解釈。じゃあーなんかここから変えてみてください。以後、我が頭髪は実験場と化す。

終局。鏡みれば、狼頭。ワシ、吠える、ワオン。

ところで、今のヘアカッツのシャンパーとの会話がデートみたいですごく気に入っている。客に対する態度として、あのアンニュイさと、マッサージ後の、はいっおしまいー、はどうも怪しい。なんだこれは!?まさか!!恋!?恋かっ!!?違う。営業だっ!!!!!

帰路、バッティングセンターで怪音と共に、ワシ、少し泣く、和音。