咲くと散るハナ

坂口安吾

ドイツ人が帰り、雨が降り、『桜の森の満開の下』を読み。
まだ亡霊に囲まれている。また牢獄に囲われている。だがそれもまた喜びに変わる。そこに不在が生まれるから。不在は前進する源となり、刃、となる殻。だがそれもまた諸刃であって。空から。
素粒子』(ELEMENTARTEICHEN)がユーロスペースで公開されている。ドイツで観たときはドイツ語だったのでストーリーがさっぱり分からなかったが、やたらと脳に引っかかり、原作本まで買った。楽しみ。
頭上に花がありました。その下にひっそりと無限の虚空がみちていました。ひそひそと花が降ります。それだけのことです。



素粒子公式サイト
http://www.espace-sarou.co.jp/soryushi/