願う力

タルコフスキー

井筒『パッチギ』、タルコフスキーノスタルジア』、ブラウニング『フリークス』を見る。きっと、どの作品も、多くの場合は、読み取ったメッセージ如何にかかわりなく、美談ないし美学的に処理されるのだろう。いい話だね、なんて。すべて虚構だし、なにしろ映画だもの(みつを)。
街は明るいから、目を凝らさなければ闇は見えない、見たからといって、どうにかなるわけでもないし、なにより毎日忙しい。闇を見ることなんて趣味だ。でも、いやそもそも、闇、という命名法じたいに問題が…、って、真白に塗りつぶして、それでなにが変わるのだろう。