ハイデッガーの存在思想

ハイデッガーの存在思想

メディア論関連で。ハイデッガー思想史の中でのハイデッガー技術論の位置づけいう良作。訳はちとアクロバット過ぎるんじゃないかと感じるけど、ヘタに現実レベルまで落としこまないで、ハイデッガーのテキストに忠実に即しつつ、最後に、批判する(この批判と違った見方を示したいけども)というスタイルは読んでいて芳醇。
ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)

ベンヤミン・コレクション〈1〉近代の意味 (ちくま学芸文庫)

「言語一般および人間の言語について」を原書合わせ読みで再読。このテクストは「難解」というのがまっとうだと思うけれども、はて「難解」とは何か?もし「難解」が日常のコードからの逸脱を意味するのであれば―ハイデッガーはよくヘルダーリンの「されど危険の存するところ、おのずから/救うものもまた芽生う」という言葉を引用するけれど―まさにその「難解」とは「目覚め」の痕跡ではないのか?しかも、テキスト後半部はぐんぐんとハイデッガー化してくる!
インターフェイスの知。
もちゃむちゃ面白い。