ムーたち(1) (モーニング KC)

ムーたち(1) (モーニング KC)

ムーたち(2) (モーニング KC)

ムーたち(2) (モーニング KC)

全く哲学(ファースト自分、セカンド自分、サード自分の下りなんて「ホムンクルス問題」そっくり)。すでに書物として書かれている哲学の内容をそのまんまヴィジュアル化(ここでは、マンガ化)することには、意味があるとも、面白いとも思わないが、この漫画では哲学的要素をホラー的(いわば『笑ゥせぇるすまん』的)に解釈して描いているため物語としても面白く読める。
それにしても斎藤環の解説はなんて暑苦しいのか。べつにこの作者に限らずとも、ほとんどすべてのギャグ漫画は「形式」とともに歩んできたんじゃないのか?