映画の理論

映画の理論

メディア論。後半の内容はモチベーションの低下もありまだ十分に消化しきれていないが、バラージュの映画メディアに対するカメラ、同一化などの思考の「身ぶり」は現在、読中のドゥルーズの『シネマ2』にかなり近く(カメラ―意識など特に!)、またその他、ベンヤミン、バルト、クラカウアー、ニーチェ?の「身ぶり」とも共通している。
NHK未来への提言 リサ・ランドール 異次元は存在する

NHK未来への提言 リサ・ランドール 異次元は存在する

うれしいのがこの五次元宇宙が「理論」であることだ。この薄い本では彼女の展開する五次元宇宙理論の全容を理解することは到底できないが、それでも彼女が発する思考のエネルギーはぞくぞくと伝わってくる。たしかに、この多次元宇宙は、3次元の膜(ブレーン)に閉じ込められてる人間には見ることができないのだから、空論に過ぎないかもしれない。しかし、そういった存在しないもの、未知(フロンティア)を思考し、それをフィクションとしてではなく、十分に説得的なリアリティをもって作り出す(言うなれば、クリエイトする)こと、理論はそれが可能だし、そういったおもしろさをもっている。