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- 作者: 福岡伸一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 新書
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生命とは、テレビのような機械ではない。このたとえ自体があまりにも大きな錯誤なのだ。[…]さまざまな分子、すなわち生命現象をつかさどるミクロなジグソーピースは、ある特定の場所に、特定のタイミングを見計らって作り出される。そこでは新たに作り出されたピースと、それまでに作りだされていたピースとの間に、形の相補性に基づいた相互作用が生まれる。その相互作用は常に離合と集散を繰り返しつつネットワークを広げ、動的な平衡状態を導き出す。一定の動的平衡状態が完成すると、そのことがシグナルとなって次の動的平衡状態へのステージが開始される。
〔上掲書、262-263頁〕
途中、(1995年に死んだのだからありえないのだけど)ドゥルーズもこの本を読んでんじゃないか?と思うほど、彼の理論と動的平衡のテーゼは類似する。