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- 作者: 夏目漱石
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 新書
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もっと解りやすくいえば、党派心がなくって理非がある主義なのです。朋党を結び団隊を作って、権力や金力のために盲動しないということなのです。それだからその裏面には人に知られたくない淋しさも潜んでいるのです。すでに党派でない以上、われはわれの行くべき道を勝手に行くだけで、そうしてこれと同時に、他人の行くべき道を妨げないのだから、ある時ある場合には人間がばらばらにならなければなりません。
〔上掲書、257頁〕
バイブル。