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花男 (1) (Big spirits comics special)

花男 (2) (Big spirits comics special)

花男 (3) (Big spirits comics special)

スピリッツだけどイッキ読み。思想的観点から語れば、ドゥルーズ＝ガタリの処女作が『アンチ・オイディプス』であったこともそれはそれで興味深いが、これはこれでまたひとつのアンチ・オイディプス。リアル（知性）な息子、茂雄とロマン（野生）な父、花男が織りなす「象徴的父」殺しとしてとくに読める1巻が好き。もちろん夢が現実になだれこんでくるスポコンぽいラストも劣らずに好きなのだが。
いまぼくが再び生きることの歓びを取り戻せたのは、上記の清順監督の映画とこの『花男』のおかげだといっていい。