シービスケット

映画『シービスケット』(アメリカ)を見たのでその感想を。
監督:ゲイリー・ロス 原作:ローラ・ヒレンブランド 出演:トビー・マグワイア/ジェフ・ブリッジス/クリス・クーパー きれいな映画というのがある。シービスケットはそういう映画だ。まず映像がとてもきれい。その細部まで手の込んだ衣装、色彩豊かな風景、美しい馬の四肢、躍動感のあるレースシーン。どれもすばらしい。またストーリーがきれい。再生をテーマに、恐慌時代のアメリカの時代背景と共に綴られるそのストーリーからは、あきらめないことの強さと信じることの大切さを教えられる。最後に、人の心がきれい。彼らはみな愛にあふれ、暖かい。今の時代が忘れてしまった人間達がここにいる。前半はちょっとわかりづらいが、ただの馬映画ではない。生きること、愛することの美しさに出会えるイイ映画です。4・5点。