◆芥川・直木賞芥川賞阿部和重直木賞角田光代の両氏
第132回芥川・直木賞日本文学振興会主催)の選考委員会が13日、東京・築地の「新喜楽」で開かれ、芥川賞阿部和重さん(36)の「グランド・フィナーレ」(群像12月号)、直木賞角田光代(かくたみつよ)さん(37)の「対岸の彼女」(文芸春秋)に決まった。贈呈式は2月18日午後6時から、東京・丸の内の東京会館で開かれ、正賞の時計と副賞100万円がそれぞれ贈られる。


今年は、芥川賞直木賞とも前評判通りといった感じでしょう。阿部の作品は前に『インディビジュアル・プロジェクション』を読んだけど、いい意味で読み手の期待を裏切る、あっと意表をつくストーリーでそれなりに楽しめた。角田は読んだことない。二人とも何回も候補にあがってるし、とるべき人が各賞をとったと言える。白岩玄は残念でした。ただ、ここ最近は芥川賞直木賞といったところで、私にとって書店のイチオシ程度の印象は変わらない。近年、これといった作品がないのが実状だろう。でもこれからはペーパーレスの時代が来ることはいなめない。私は紙の本愛好家であるが、レポートの時など、本が電子本になり、検索機能がついたらなどと思うことは多い。辞書もいつのまにか電子辞書を使っているし、背に腹はかえられないといったところか。