ばななのハネムーン 

ハネムーン

コツコツと無機質な音でいっぱいの教室。指の上を落ちていく汗。僕は夢中でシャープペンを走らせる。チクタクと時間は過ぎ、目の前にはあるはずのない時計さえ見える。
コツッ。ペンが止まる。それと同時に安堵の気持ちが包み出す。僕はぽつとつぶやいた。
「ああ、おわった。」
そうです。終わったんです。テストが。