ああ〜んな、アンナ

『UNE FEMME EST UNE FEMME』(邦題:女は女である)
製作:1961年 フランス 配給:新外映 監督・脚本・台詞:ジャン・リュック・ゴダール 製作:カルロ・ポンティ/ジョルジュ・ド・ボールガール 音楽:ミシェル・ルグラン 出演:ジャン・ポール・ベルモンド/ジャン・クロード・ブリアリ/アンナ・カリーナ

『ローマの平日』を読んで以来、さっそくお国柄の強いものにこっている私。ああ、一度でいいからアンナに「ジュテ〜ム!」って言われたい。
ゴダールっていうと、私としては、面白いけど難解ってイメージが強いんですけど、この映画はバカ殿的なミュージカルコメディだし、そんな難しいところもなく、普通に楽しめます。
そして、なんと言っても、アンナ・カレーリナ(カレーナ)!!ベルリン国際映画祭の主演女優賞もとってるみたいだし、もうこの映画は彼女のための映画といってもいいんではないでしょうか。
あっと、言い遅れましたが、私の好きな女優NO.1は、言わずもがな、まさにこのアンナ・カレーリナなんです。まあ、英語式最上級なんで、一番は複数いますが…。でも、そういったひいき目を抜きにしても、この映画の彼女は最高にキュートです。いつもの小悪魔的な魅力はもちろんなんですが、それに加え、ふとしたときに見せる彼女のしぐさがもう可愛いこと、可愛いこと。ああ〜、ほんと騙されたい。コルトレーンの『至高の愛』とはまさにこのことですね。ちと脇役色強いですが、ジャン・ポール・ベルモンドのマヌケな感じもナイスです。
それにしても、ゴダールの映画って台詞が素敵すぎます。最後のオチのくだりなんかもううっとりですよ。
まあ、途中少し、冗長ぎみなところもありますけど、気軽にみれるし、フランスの街並みはきれいだし、ゴダール未経験の人も安心して観られる作品なんではないでしょうか。
ああー、イタリアもいいけど、やっぱフランスも悪くないですよねー。日本が島国でほんと残念ですよ。ドイツはがんばれ。3・5点(アンナ、5点)。