私的辞書「蝉」

ゼミときたんで、セミについて云々。

蝉はかなり気持ち悪い。
見た目もそうだし、触れた時のあの「ビ!ビ!ビー!」という鳴き声(?)。もう断末魔の叫びとしかいいようがない。やたらとミンミンうるさいし。
でも、周知のとおり。蝉は、7年間も地中で待っているのに、地上ではたった7日間しか生きられない。
これは、とても悲しいことのように思える。
だけど、きっと悲しいことなんかじゃない。
人間には人間の時間があるように、蝉には蝉の時間がある。
だから、私たちにはとても長いようにみえる7年も、蝉たちには1年ぐらいに感じて。とても短くみえる7日だって、蝉たちには10年にも20年にも感じるんだ。
どんな生き物だって、それぞれの時間で生き、それぞれの時間で死を迎えていく。
自分の時間だもの。どんなに精一杯生きたって、損はないでしょ。