やっぱり日本が好き
『新編・我輩は猫である』
企画・製作:シス・カンパニー 作:宮本研 演出:井上 尊晶 出演:小林聡美/高橋克実/高橋一生/梅沢昌代/坂田聡/山崎一/綾田俊樹
すごいこぢんまりとした舞台に、
暖色の証明に照らされた飾り気のないセット。
舞台には、2枚の襖と、積み木のような板が、一枚あるだけ。
役者はそこに腰掛け、ほとんど世間話とでもいったように、セリフをしゃべる。
ああ、なんていい雰囲気なんだろう。
そう、それは、“古き良きにっぽん”
ここでは、夏目漱石だって、二葉亭四迷だって、
ただのご近所通し。
そんな昭和歌謡のような空気がとても気持ちよくって、
私は、
寝ました。
5、6分。
途中、演出的にかなり興ざめな部分もあったり、
個人的に、漱石に高橋克実のドロボウ顔は、どうなの?
てなこともありますが、
今思うと、この劇、けっこう良かったかも。
(見終わった直後はボロクソ言ってました。)
好きです。小林聡美。
やっぱり、西洋かぶれの私だって、
あたまの先からつま先まで、どっぷり日本人なんですよね。
あと、偶然にも、上演後、
会場に観に来ていた、キョンキョンに、
誤差30センチぐらいで、すれ違えたので、
それでよし。