シンプル=ベストじゃない

NODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」』
脚本・演出:野田秀樹 出演:松たか子古田新太段田安則宇梶剛士/美波/野田秀樹

人生はいたって地味だけど、けっこう派手好きなぼく
こと舞台に関してはその傾向はより顕著になる
だから、前公演の『走れメルス』での衝撃をうけ
期待もうなぎのぼりだったぼくにとって、
限られた小道具で、どこまで演劇世界を具現化できるか、
みたいなストイックな舞台はいりません
趣味じゃないのさ
演劇の大きな愉しみのひとつとして舞台装飾を考えているだけに
どういう意図があれ、
それがぐっとシンプルに抑えられているのは残念無念
ドストエフスキーの方でいうならラスコーリニコフ
なぜ女で、なぜ松たか子で、ある必要があったのか分からないし
だって女役なのにやたら男まさりだもの(みつを)
ストーリーもまんまだし
兎に角、好みじゃない


ばっさり