徹夜で哲也なんか読んでも所詮おまえはやずやだ

書物を読んで、話を聞いて、頭で考えて
ある「分かった」という結論に達しても、それは幻想でしかない
あくまでも、ただ「分かったつもり」になっているだけだ
昔から、ただより怖いものはない、という
そんなものは夜と塵のようにうすっぺらく、箒で掃いて捨てる程度のものだ
でも、これは別段、悲観することではない
ひとつではただの夜や塵にすぎないつもりも、数を重ねていくうちに
つもりつもって、やがてそれは山となっている
そう気づいたとき、もうすでにつもりツモっているのだ


だから、生きいそいで中ばかり狙ってないで、どしんと構えて役満ねらえ