最後の清算 映画篇(10)

Psalm
評価というものがいかに価値がないということを見た。転じて評価を基礎とする地位や(世俗的な)名誉というものも同じくいかに空しいものか。すべてが始まると同時にすべてが終わった(陳腐)。これは弁証法だ。
評価とはなにか?評価するものに評価されることだ。しかし評価するものとはなにか?評価するものに評価されるものだ。では評価されるものとはなにか?評価するものに評価されるものだ。ならば評価とはにか?なぜ評価されなければ評価されないのか。なぜ評価されなければならないのか。もちろん、評価されなければならない決まりはない。しかし評価されなければ評価されないのだ。これがトートロジーだって?
なぜこの構図が解かれないのかは知っている。だから、これから彼は「神は死んだ」と信じる。信じるものは救われるから。