シティ・オブ・エンジェルのあいつはこいつを絶対観てない  lala

『DER HIMMEL UBER BERLIN』(邦題:ベルリン・天使の詩) 
製作:1987年 西ドイツ/フランス 監督:ヴィム・ヴェンダース 出演:ブルーノ・ガンツ/ソルヴェーグ・ドマルタン/オットー・ザンダー/クルト・ボウワ/ピーター・フォーク

パリ、テキサス」以来、本国ドイツに10年ぶりに戻っての新作は、永年親しんだリルケの詩に触発された、天使が主役の都市のメルヘン。それまで彼が隠し持っていたロマンチシズムが一気に開花した美しい映画だ。

これぞまさしくIの返却率ナンバー1の映画であることは間違いない。借りては返し、返しては借り、の借返の(返借)連鎖の中で観たためか、あまりIの中の印象もIllsion(イルジオーン)のごとく、Iはこの言葉の語感がとても好きなのだが、その好きさと相(あい→愛)混じることなく、記憶はあまりない。うすらぼんやりと、だが強烈に話のまとめ方(物語性)が気に食わず、ハッピーエンドにヴェンダースはなぜしたのか?そもそもハッピーエンドだったのか?という思いさえおぼろげ(豆腐)で定かではないが、意外と嫌いじゃないの。いや嫌いかもな。