今年はアニメの都市  amüsant

東京ゴッドファーザーズ
製作:2003年 日本 監督・原作・脚本・キャラクターデザイン:今敏 声の出演:江守徹梅垣義明岡本綾飯塚昭三大塚明夫こおろぎさとみ柴田理恵犬山犬子山寺宏一 

「PERFECT BLUE」「千年女優」で世界的にも注目を集めるアニメ・クリエイター今敏の監督第3作目。現代の東京を舞台に、3人のホームレスがクリスマスの夜に偶然見つけた捨て子の親探しに奮闘するファンタジー・ドラマ。主人公たちが、いくつもの幸運に助けられながら親を探し出す困難な道のりをダイナミックかつ細やかに綴る。

とりあえず、今敏。おまえはなんと読むのかという疑問から入らねばならない。“いまびん”?今の時代、インターネットを使えば誰でも即時解決の怪傑となることができる、“こんさとし”、これが外部記憶の、ユビキタスの答えだ。
漫画に対して「漫画みたい」と形容するのは、赤(色)に対して「赤みたい」と形容しているのと同じであり、あほの露呈であり、やめてー、である。漫画みたいなのではなく、漫画なのだから。がしかし(逆説の接続詞が来た!)、私はあえて、この映画(いやアニメ?「アニメ映画」はなにかおかしくないか?「アニメ映画」と言ってしまっては、映画は自らを自らで宙ぶらりにしてしまわないか?)を、「アニメみたい」と形容したい。この形容からどんなメタファーが読み取れる(捏造できる)だろう。