男体盛り  schlicht

『BEFORE NIGHT FALLS』(邦題:夜になるまえに)
製作:2000年 アメリカ 監督:ジュリアン・シュナーベル 原作:レイナルド・アレナス 出演:ハビエル・バルデムオリヴィエ・マルティネスアンドレア・ディ・ステファノジョニー・デップショーン・ペンマイケル・ウィンコット

キューバ出身の亡命作家レイナルド・アレナスが死の直前に綴った自伝を基に、「バスキア」で監督デビューを果たしたジュリアン・シュナーベルが映画化。その波乱に満ちた生涯を力強く描く。主人公アレナスをハヴィエル・バルデムが渾身の力で演じアカデミー賞ゴールデン・グローブ賞の主演男優賞にノミネートされた。

すべてはノリ。漢字では“則”と書きたい。
欝ではなく、夢か現か鬱々とした気分のときに、iはCDを買うか、NEX(ペプシではなく、成田エクスプレス)に思いを馳せるか、映画を観るなどのことをする。ジョニー・デップショーン・ペン。BEFORE NIGHT FALLS(タイトル)。観るか?限りなく欝に近いとき、思考、感情はともにブルーだ。
観れば、右も左も上も下もホモ・エロ・ホモ・エロ・ホモ・エロのモザイク模様を呈す。デップもペンもちいとばかし。糞画(糞みたいな映画)にノミネートされた。
だが当時(といってもこの言葉の射程が示すほどの昔ではない、ということは今日でもないが)のiは限りなく欝に近いブルーだ。今となっては、やたらとこの映画の残り香が思考をかすめている。たしかにシュナーベル(超有名なアーティストらしい)の映像は印象深かった。この映画の真価は再見しなければ問えない。