きれいについてのメモ

いま世の中はますます「きれい」になっていってる。これは不潔なワタシとしては、なかなかきびしいのだが、しかたがない。
でもほんとうは「きれい」なんてものはなかった。「きれい」はみんな「きれい」な人がつくったんだ。
昔の人はみんなおしっこの後に手を洗わなかった。だけど「きたない」じゃなかった。ところが、1590年にオランダのヤンセンが顕微鏡を発明し、ばい菌を見つけてからは、手を洗うことは「きれい」に、手を洗わないことは「きたない」になった。
手を洗う人は手を洗わない人に、「きたない」、という。でも、この「きたない」ワタシは、「きれい」なアナタがつくったんだ。

ワタシは不潔でも「きれい」だから、この「きたない」に少しでも無自覚でありたくない。