唯物論的骨相学

エクリと見栄の網目に酔い。自分がでかくなりすぎて、逆に自分を見失いかけたとき、ニーチェベンヤミンの歴史哲学がある。
しばしば何十年、ときに一生を駆けて、書かれた書物に。(たかが)全人生をかけて当たらずして、見えてくるものは、(おそらく)ひとつも梨。
(たとえそれが不可能だとしても)虚栄なく、悟りでも、無でも、なんでもなく、ただ謙虚蝉として。
夕。隣街に本を買いに行くと花火大会で。浴衣景色咲いて、心に空。