この世の終りへの旅

この世の終りへの旅

キュビズム的でシュールレアリスム的な画風が不吉さを誘う。ナレーションによって強烈に方向づけられた物語は、「カフカのようだ」と形容されることが多いが、もちろんカフカ的ではあり「掟の門」等モチってはいるが、それ以上にフロイト的だ。そして、『テキサス・チェーンソー・ビギニング』に続いて、まさかのカニバリズム再臨だ。もうこれは「トーテムとタブー」を読むしかない。
漫画というより、絵本に近い気がするが、さて漫画と絵本の差異とはなんだろう?後。分かった!主人公が(オンボイスで)しゃべらないからだ。
カフカフロイトのメタファー集といってもいいかもしれない。