未知との遭遇

研究発表を終え、水たまりのように全くのっぺりと沈静化していた思考がまた尖りはじめている。なににもきっかけというものが必要だが、思考の場合おそらくそのきっかけでありエッセンス(ふりかけでもいい)とは問いだ。つまり、このごろまた新しく日常をつねに通底する問いが生まれ、その問いが日々の思考を尖らせはじめているというわけだ。その問いとは、テーマ的には「未知との遭遇」であり、より具体的には「次にくる面白いものとはどのようなものか?」だ。ポイントは「次にくる」(未知/既知/未発見)であり、「面白いもの」(私的/本質)であり、「どのような」(関係/決定)の3点だ。すでに手垢のついたおもしろさの上で結局は受動的に転がされるのではなく、より能動的におもしろさを形づくることへの手始めないし訓練として、上記の問いは(ミーハーだが)非常に有効だろう。そのためにまずは、おもしろさの具体的な「尺度」をしっかりと自分の中で特定(ないし説明)できるようになることからはじめよう。