エキストラ

演劇。劇団東京ヴォードヴィルショー。作・演出、三谷幸喜。毎度チケット入手困難な三谷作品を一目みるべく相模大野まで行く、が、つまらない。
会場が市民ホールであるためかセリフがこもり響かない上に、ベタベタなギャグは笑えないにもかかわらず、ストーリーも目タコな舞台裏(というかエキストラ)もの。加えて、3次元であるはずの演劇が舞台に貼り付けでまったく2次元。
佐藤B作と角野卓造のセリフだけよく響いていた。

六本木クロッシング

アート。日本の現代アートに関するオムニバスな展示であるため、展示としてはただ作品を並べてあるだけのシンプルなもの(なためつまらない)。
展示品としては内山英明、とくに、田中信行の擬音でしか批評できないようなフォルムのかっこよさが好き。オーディエンス賞をとった田中偉一郎の作品も、「クラシック・カラオケ」等、彼のどこまでもライトな(反芸術的な)身ぶりは笑えて文字通りおもしろいのだけど、あそこまでの軽さはちょっとイヤ。
全体の印象としては多くのアーティストが、映画『スパイダーマン3』のラストよろしく、「砂漠」後の世界の再創造といった趣があり、その内実は大きな物語の終焉後、ミクロコスモス化した世界が膨張しそのままミクロ―マクロコスモス化した感。巨大なさみしがり屋の「私」が世界の中心で「世界」を叫ぶナルシシズム的な新世界。