2008-06-15 ■ BOOK メディアと倫理 画面は慈悲なき世界を救済できるか 叢書コムニス01作者: 和田伸一郎出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2006/01/23メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (13件) を見るメディア論的にハイデガー思想を使用したり、スクリーン論にかたよりがちな映画論やテレビ論に「空間」(たとえば「劇場」、「お茶の間」)の観点を導入したりとおもしろいところもある。が、第二章において、映画がハイデガー的「存在」に関わるのはいいとしても、それがなぜドキュメンタリーに限られるのか?それでは結局、古典的な「リアリズム」の問題に陥ってしまわないか?『パサージュ論』熟読玩味作者: 鹿島茂出版社/メーカー: 青土社発売日: 2004/05/10メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (9件) を見る「アウラ」と「ファンタスマゴリー」に関しては読みが自分とは正反対だが、「娼婦」と視覚性の観点はおもしろい。