メディアと倫理 画面は慈悲なき世界を救済できるか 叢書コムニス01

メディアと倫理 画面は慈悲なき世界を救済できるか 叢書コムニス01

メディア論的にハイデガー思想を使用したり、スクリーン論にかたよりがちな映画論やテレビ論に「空間」(たとえば「劇場」、「お茶の間」)の観点を導入したりとおもしろいところもある。が、第二章において、映画がハイデガー的「存在」に関わるのはいいとしても、それがなぜドキュメンタリーに限られるのか?それでは結局、古典的な「リアリズム」の問題に陥ってしまわないか?
『パサージュ論』熟読玩味

『パサージュ論』熟読玩味

アウラ」と「ファンタスマゴリー」に関しては読みが自分とは正反対だが、「娼婦」と視覚性の観点はおもしろい。