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- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
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ただ感じることが。昔は、この手のB級モノは、ある種のA級的上品さに対する反逆としての下品さを示し得たのであろうが、どうだろう。サブカリストたちが自分自身の作風を当たり前のように「サブカル」と呼べるような時代では、もはや「B級」に力はないのではなかろうか。
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ホームドラマやメロドラマなど、テーマ的な要素に還元できない「ごはんを食べる」各シーンは、たしかに少なからず宗教的な意味合いも含まれようが、なにげない日常の美しさを形象化する。とくに、東京での白米、ビールのシークエンス。また、この杉村春子が、多くの小津作品での「苦虫をかみつぶした」ような役柄とは違い、なんとも「母」的で心の痒いところに手がとどく。
思う。もし「日常」の感覚とは、意識化されずに無意識下にとどまる記憶のようなものだとすれば、それを描きうるのは言葉ではなく映像(「視覚的無意識」)ではないのか。