2006-05-29から1日間の記事一覧

最近の父

ちょい悪

画を観て泣いた日 −連重(れんじゅう)−

『藤田嗣治展』 ここにひとつの問いがある。 人は絵画を観て泣くことができるのか否か。 答えは、否の否。できる。 私はいつかのこの日の今日、フジタの画を観て泣いたのだから。 初期の乳白色の美に始まり、中期というのか、南米に渡っての色彩あふれる立体…

エクリチュールのなすか

『世界遺産 ナスカ展』 文字文化を持たない人間の姿。 それは動物としての人間の姿。 あのかわいい画。まるで宮崎駿のナウシカに出てきそう。でもそれが限界。 ナスカ人がああいう画を書いているのではなく、 ああいう画しか描くことができないのだとしたら……

ICE(いー・つぇー・えー)

『東京-ベルリン/ベルリン-東京展』 してもらった説明は数あれど、覚えていることは、「超特急」という言葉しかなし。 すでにレポートに一筆したのでここであえて書くことはしない。 なぜなら私はメンドリだから。 政治/芸術なんて19世紀的二項対立の時…

フランシスコ・コッポーラ

『ポーラ美術館展の印象派コレクション展』 劇の待ち時間にぶらりと立ち寄ったため、記憶はかなり定かではない。 「まるもったん」でお世話になって以来、モネ、ルノワールなんかは 自分の中でnicht schlechtぐらいの好位置をキープしていたけど、 この作品…

アインシュタイン展・ショック

『アインシュタイン日本見聞録』 大学に入り早3年(当時)、 アインシュタイン・ショックについての見識が少しばかりついたがゆえに、 ときはいつぞのところ国際フォーラムに来てみれば、 アインシュタイン展とは名ばかりの代物がぽつとある。 およそ6畳あ…

最後の清算 美術館篇

意気込みを語る。 よし子。 今日(というか5月29日に書いている呈)のブログでは、 なんとしてでも溜まっている過去にみた美術館系の感想を、ほぼ一行で語っちまおう。 かし子。 注:一行で語る、というのは決して手抜きではない。 某大学の教授曰く、「…