「わーたしがミュージック♪」

コーラスライン劇団四季 演出:浅利慶太/マイケル・ベネット 出演:加藤敬二/高久舞/八重沢真美/村中ちえ/吉沢梨絵/田邊真也 ほか

いやー笑いました。涙がでるほどに。このミュージカルは、ブロードウェイのコーラスダンサーのオーディションを受けに来た者達のさまざまな人間模様、といった感じで、別に笑える作品ではないです。でも大笑いしてしまいました。やっぱりミュージカルの感極まっていきなり歌い出してしまうあの昂揚感はおかしいですね。さっきまで普通に話していたのにいきなり「すてきなドライバー♪」と歌い出すんですから。そもそも感情を最大限に肉体で表現するといったそのこと自体が滑稽なんだと思います。私なんかは途中、ダンサー達がイカの大洪水に見えてしまいました。また、舞台がオーディションということもあり、セットも大きな鏡だけで、登場人物の動きの魅力をより引き出たせていたように思います。体と音楽ひとつで歌って踊って。これぞミュージカルといえるものかもしれません。
私は、人とちょっと楽しみかたが違うのかもしれませんが、それでもミュージカルにハマリそうです。