「解説」アイデンティティ

文庫本の巻末にある「解説」ってかなり謎な存在です。
「解説」って、基本、客観的に受け手に分かりやすく説明することだと思うんですけど、巻末の「解説」の書かれ方はかなり主観的です。「魅力的です」とか「好きです」とか、おもいっきり個人の感想が書かれているし、時には解説者の「思い出話」にまで話が進んだりしちゃう。読んでいて「おいおい、これ本文と内容変わっちゃってない?」と思うほど。なんというか、付属品のはずの解説が「解説」は「解説」として、それ自体独自に完結しちゃってる感じなんです。
だから、「解説」を読んでも本文の内容がぜんぜん分からないことは多いですし。それどころか逆に、せっかく本文が面白かったのに、「解説」がつまらなくて、げんなりすることすらもあったりなど。本末転倒な感じさえします。でもそれなのに、どの文庫本の巻末にも、いつも「解説」はあるんですよ。
いったいあれは何のためにあるんでしょうか?てか、いつから文庫の巻末に「解説」が載せられるようになったんでしょうか?
うーん、謎は深まるばかり。


ちなみに、私は好きですよ、解説w