SPACE FOR YOUR FUTURE - アートとデザインの遺伝子を組み替える

アート。東京都現代美術館。プログラムが手もとにないので詳しい整理(ないし想起)はムリだが、この展示にみられるように「アートとデザインの横断」の試みが結局、アートっぽい商品というただの両者の劣化版や製作の過程を知らなければおもしろくないただのリサイクル品に帰結してしまうのはつまらない。そもそもアートにデザインのような使用価値をもたせて面白いことは起きるのか?とさえ。
ただ、いま「光」に関するアートがおもしろい。というのも以下の2点。1.テレビやネオン、写真など、現代の生活がいかに多くの人工的な光の(暴)力に晒されているか、2.また逆に、宇宙の「エーテル」のように「現実」とイコールなほど空間を満たしている(自然)光に対してこれまでどれほど無意識的だったか、について自覚させられるからであり、また、光=空間であるならば、光をアートする(変える)とはなにを創造し得るのか、その可能性にときめくからだ。
ショーン・グラッドウェルのビデオインスタは空間と人間がダイナミックに連動していて(なにより)かっこいい。