てろてろ坊主

紙面やニュースなどメディアを秋葉原無差別殺傷事件がにぎわしている。犯罪の形態を考えるなら、被害の大きさからみてもこの出来事は「テロ」という名がふさわしい。しかも、イスラム原理主義者たちのそれがまだ宗教的なヴェールを纏っていたのに対し、より剥き出しの、「人間」に対する人間の「テロ」。
これで、みんながCOCCOを聴いて「人間」が「強く儚い者たち」であることを再認識した上で今後の対策を講じてくれればいいのだが、フーコーが説くように、結局は「彼」を「異常者」とジャンル化し、分類していこうとするものならいよいよドゥルーズの本格的な登場だ。今回の「剥き出しの人間のテロ」を未然に防ぐマシーンはすでに至るところにある。インターネット、監視カメラ、GPS(カーナビ、ケータイ等)、生体認証システム、てんてんてん、てんてんてん、あとはどのような人間を未然に「異常」と名付けるかだけだ。ハイル万歳。