炎の悲しさについて

批評として生きること(das kritische Leben)おいて、「●●だから」好きの、●●に入る文字は重要だ。たとえばそれが、演劇家だから好き、だったら、それは同情にたよったうるうるまなこの盲従に過ぎない。●●に入る文字はつねに垂直的な固有名詞である必要がある。なぜなら、意志は炎だから。意志は、過去と未来の幸福に満ちた「出会い」を燃焼し、炭屑とすることによってしか(!)輝かない。悲しいけど、燃えるためには、必ず、なにかを燃やさなければならない。