BOOK

ハル、ハル、ハル作者: 古川日出男出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/07メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (139件) を見る帯で。太田光は(ウソかマコトか)この本を「テロ」と形容した。(私も)この本を「テロ」と形…

今週のBOOK

現代思想の地平 (放送大学教材)作者: 石田英敬出版社/メーカー: 放送大学教育振興会発売日: 2005/03メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (8件) を見る『記号の知/メディアの知』よりも思想よりの教科書。これで現代思想における問題系が少…

今週の本

センチメンタルな旅・冬の旅作者: 荒木経惟出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1991/02/01メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 87回この商品を含むブログ (83件) を見る荒木の写真は、「風景写真」でもなく、「人物写真」でもなく、ましてや「報道写真」…

今週のBOOK

二十世紀思想渉猟 (岩波現代文庫)作者: 生松敬三出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/12/15メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (2件) を見る読書感想文形式でよみやすく、文章の肌ざわりも暖かい。「ジンメル」「ベルリン・ダダ」「バウハ…

今週のBOOK

ベンヤミン「歴史哲学テーゼ」精読 (岩波現代文庫)作者: 今村仁司出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2000/11/16メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 30回この商品を含むブログ (29件) を見る過去の救済。石、廃墟、くずや塵となった現在の「過去」を救うベン…

嫌オタク流

嫌オタク流作者: 中原昌也,高橋ヨシキ,海猫沢めろん,更科修一郎出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/01/24メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 120回この商品を含むブログ (145件) を見るおたく批判ではなく、オタク批判ではなく、オタク流批判。教科書…

ヨーロッパ思想入門

ヨーロッパ思想入門 (岩波ジュニア新書)作者: 岩田靖夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2003/07/19メディア: 新書購入: 18人 クリック: 159回この商品を含むブログ (87件) を見るギリシアとヘブライ思想を入念に解説し、ロールズの正義論を経て、レヴィナ…

表象 01

表象〈01〉特集 人文知の現在と未来―越境するヒューマニティーズ作者: 表象文化論学会出版社/メーカー: 表象文化論学会発売日: 2007/04/30メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (16件) を見るサミュエル・ウェーバーの学問論を。学…

批判理論の系譜学―両大戦間の哲学的過激主義

批判理論の系譜学―両大戦間の哲学的過激主義 (叢書・ウニベルシタス)作者: ノルベルトボルツ,Norbert Bolz,山本尤,大貫敦子出版社/メーカー: 法政大学出版局発売日: 1997/06/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る主…

意味に餓える社会

意味に餓える社会作者: ノルベルトボルツ,Norbert Bolz,村上淳一出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 1998/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (13件) を見る「現在」のメディア論的状況をカタログ風に羅列。「失われた意…

物語 ドイツの歴史―ドイツ的とはなにか

物語 ドイツの歴史―ドイツ的とはなにか (中公新書)作者: 阿部謹也出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1998/05/01メディア: 新書購入: 2人 クリック: 17回この商品を含むブログ (22件) を見るアメーバのようなドイツを新書一冊でまとめるのは不可能。とくに…

ヴァーグナー家の人々―30年代バイロイトとナチズム

ヴァーグナー家の人々―30年代バイロイトとナチズム (中公文庫)作者: 清水多吉出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1999/01メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見るヴァーグナーの伝記、ではなく、リヒャルト→コージマ→ヴィ…

クリムト―世紀末の美

クリムト―世紀末の美 (講談社文庫―文庫ギャラリー)作者: ラミューズ編集部出版社/メーカー: 講談社発売日: 1995/03メディア: 文庫この商品を含むブログ (2件) を見る文庫でどこでもクリムト。暑苦しい讃美な文章がとても鼻につく。カラーなのが非常にうれし…

東京日和

東京日和作者: 荒木陽子,荒木経惟出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 1993/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (30件) を見る読み、授業中なのに泣いた。キモイ。同時に、写真/初期映画・記憶・保存を修士でのテーマと決めた。写真論/知…

記号の知/メディアの知―日常生活批判のためのレッスン

記号の知/メディアの知―日常生活批判のためのレッスン作者: 石田英敬出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2003/10/01メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (29件) を見る記号論/メディア論の教科書。メディア化した社会を批評的に生活…

重ねて問う。世の中から追い出されてもよし、いのちがけで事を行うは罪なりや

『町田康詩集』 町田康(著) 角川春樹事務所 2003 魑魅魍魎の如く跋扈跋扈し 論駁したいなんとかなるさソング を謳わないかれアナクロニシティ 最もしに給ふ をよむわたし同じくシンパシィ 惚れる た たた たたたた

最近ぼくはよく泣く

『東京タワー −オカンとボクと、時々、オトン−』 リリー・フランキー(著) 扶桑社 2005 とてもひさしぶりにこのコーナーも更新してみる ぼくはこの本で初めて本を読んで泣くという経験をした もう風呂で何回泣いたか分からない 何回嗚咽したか分からない 説…

私をローマに連れてって

『ローマの平日 イタリアの休日』 大原悦子(文と絵) 小野祐次(写真) コモンズ 2005 只今、ただいま。イタリアに行ってきちゃいました。いいところですよー、イタリアは。食べ物はおいしいし、街の人はちょっとおせっかいだけど、やさしいし。温かみ…

お好きにどうぞ

『本人の人々』 南伸坊(著) 南文子(写真) マガジンハウス 2003 正直、第一印象は「こいつなにやってんの?」でした。「顔面学」の第一人者、南伸坊がまたもや有名人「本人」をイタコのように降臨させ、笑わせてくれます。しかもご本人?のコメント付…

こんな日本語もありですよ

『オトナ語の謎。』 東京糸井重里事務所 糸井重里(編) 2003 「お疲れ様です」「なるはや」「コンセンサス」「バーター」「直帰」「いただいたお電話で恐縮ですが」「アレしますから」など、「オトナの世界」で交わされる独特の言葉遣いを集めた「オト…

『ハネムーン』中公文庫 吉本ばなな(著)1997 やっぱりばななは良いです。文章はきれいですし、話も読みやすいです。それに、ばななを読むといつも感じるのが、感情表現がとても丁寧に書かれているということです。その描写に使う言葉のひとつひとつに愛情…

山田詠美の『Soul Music,Lovers Only』(幻冬舎)を読んだので、それに関することを。 正直この小説はタイトルで買った。そもそも私は山田詠美が好きじゃない。やたらとでてくる性描写、曲がった人生観が嫌なのだ。それに、どうしても私…

島田紳助/松本人志 著の『哲学』(幻冬舎)という本を読んだ。この本を読めば、天才、才能というものが分かる。松本紳助2人の笑いに対しての姿勢や深い人生観などかなり細かく書かれており、天才たちの日常、こころの中を垣間見えるといってもいい。でも、…

いきなりだが、私は吉田修一という作家が好きだ。彼の小説には主観がない。あまり多くはないが、別に心理描写がないというわけではない。にもかかわらず、なんというか彼の書く物語には感情というものがない。物語は常に客観的に語られ、そのストーリーも登…