2007-01-01から1年間の記事一覧

痕跡の光学―ヴァルター・ベンヤミンの「視覚的無意識」について作者: 前川修出版社/メーカー: 晃洋書房発売日: 2004/02/01メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見る博士論文。ベンヤミンの思考の身ぶりを装置の思考として、具体的には「痕跡」とし…

自己虫

自己虫を孵化させるのは簡単だ。 常に「自分にとって」必要なことを考え、常に他者の情報に対して「否定的に」なっていればいい。鏡のような世界はとっても明晰だろう。

素晴らしい世界 (1) (サンデーGXコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2003/05/19メディア: コミック購入: 8人 クリック: 100回この商品を含むブログ (306件) を見る素晴らしい世界 2 (2) (サンデーGXコミックス)作者: 浅野いにお出版…

未来への懸け橋として

どちらも過去の誤ちに対する悔恨なのだが、 ああすればよかった。 ではなく、 こうすればよくなる。 を、ひとつのモデルとして提案してみる。

ソラニン 1 (ヤングサンデーコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/12/05メディア: コミック購入: 21人 クリック: 383回この商品を含むブログ (748件) を見るソラニン 2 (2) (ヤングサンデーコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メ…

いろいろな意味で超満員電車ならいいのだが

いったい何人の屁を嗅がされればいいんだ、という不満ひとつで朝の満員電車の堪え難さには十分かもしれない。

スキャナー・ダークリー 特別版 [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2007/12/07メディア: DVD クリック: 12回この商品を含むブログ (22件) を見る『ウェイキング・ライフ』ではかなり映像そのものに浮遊感(振動感)があったが、今作で…

ブレヒトの映画・映画論 (ベルトルト・ブレヒトの仕事)作者: 石黒英男,野村修,内藤猛出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2007/06メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る映画論というよりも、映画システム論。村上隆を待たずし…

無花果環境

通学途中にもらうティッシュの広告を抜く動作だけがやたらスムーズになっていく(だけの、とは言わないが)毎日に疑問を感じることもある。 帰宅途中に車内で前に座るおっさん達の有象無象を見ていると、おそらくそのとき読んでいた『ゴッドスター』とも相ま…

おやすみプンプン 1 (ヤングサンデーコミックス)作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/08/03メディア: コミック購入: 4人 クリック: 295回この商品を含むブログ (371件) を見るもうこの人の漫画は文句なしに面白い。この世のあらゆる出来事…

ハーフタイム

(いつも自由時間なのだが)少しブログを書く自由時間が出来たので、やっとこさ過去の穴埋め終了。といっても、暇などなくて。自分はこの頃、今の時期を(モラトリアムではなく「人生」とか言われているものの)「ハーフタイム」と考えており、(就職のため…

虹ヶ原 ホログラフ作者: 浅野いにお出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/07/26メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 185回この商品を含むブログ (362件) を見る浅野いにお。『ちむちむ☆パレード』とはまた違い、「マンガにどこまで描けるのか?」という観…

視覚的人間―映画のドラマツルギー (岩波文庫 青 557-1)作者: ベラ・バラージュ,佐々木基一,高村宏出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1986/12/16メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 19回この商品を含むブログ (19件) を見る映画。バラージュ。視覚的(言語的…

発汗

ひょんなことからハイデルベルクの市役所に照る。汗、汗、汗。 なにかダウナーで口をついて出るのはため息ばかり。 やりたいことが多すぎてなかなか過去のブログが更新できない。

地球へ… 1 (Gファンタジーコミックススーパー)作者: 竹宮惠子出版社/メーカー: スクウェア・エニックス発売日: 2007/04/06メディア: コミック購入: 3人 クリック: 126回この商品を含むブログ (136件) を見る地球へ… 2 (Gファンタジーコミックススーパー)作者…

『眠り姫』 レイトショー。ほぼ全編を通して、人物が画面上に登場せず、(一見、脈絡のない)風景ばかりが映されるという実験的な映画。 「実験的な」ということは、これまでの何かに対して、「実験的な」ということになるのだろうが、この映画の場合それが…

三日三行

金。学校系のバイトで「少女」たちを見て、畏敬の念を再確認する。 土。渋谷でレイトショーを見て、首を痛める。 日。家で『電脳コイル』『地球へ…』を見て、感動する。

パビリオン山椒魚 プレミアムエディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2007/04/25メディア: DVD購入: 1人 クリック: 58回この商品を含むブログ (120件) を見るハードディスクで合間見。オダギリジョーがたばこを4本同時に…

明るい部屋―写真についての覚書作者: ロランバルト,Roland Barthes,花輪光出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1997/06/07メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 95回この商品を含むブログ (143件) を見る後期バルト。写真。反復だったり、視覚的無意識だった…

Wong Kawaiの独白みたいに

隣の画家見習いの家から女の叫び声が聞こえてくる。どうやら捨てられてしまったらしい。隣家に響くほどの大声で泣きながら必至に抗議している。だが、僕には(もちろん彼女のことを見たことはないが)彼女が「別れない」と思っていたことの方が不思議でしょ…

天使の涙 デジタル・リマスター版 [DVD]出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン発売日: 2006/06/23メディア: DVD クリック: 36回この商品を含むブログ (39件) を見るウォン・カーウァイ。表現的に。オン画面における「映像の暴力」。1.その…

仏の顔を何度でも

川端康成の場合、国境の長いトンネルを抜けると雪国だったのだが、僕の場合、 床だった。みたび。

in the Mood for Love ~花様年華 [DVD]出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2005/04/27メディア: DVD購入: 1人 クリック: 11回この商品を含むブログ (26件) を見るウォン・カーウァイ。大好き。以下の3点においてメモ。 1.色。勢いあまってアジア…

映像という神秘と快楽―“世界”と触れ合うためのレッスン作者: 長谷正人出版社/メーカー: 以文社発売日: 2000/12/10メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 6回この商品を含むブログ (14件) を見る反復。映画。写真。「反復」や「視覚的無意識」(ないし…

ふかふかのカフカのふかふか

カフカ『返信』(『ユー・ガット・メール』かっ!)ではなく、『変身』におけるグレゴール・ザムザは朝起きると、虫になっていたが、僕の場合は、朝起きると、 床だった。またもや。

少年少女漂流記作者: 古屋×乙一×兎丸出版社/メーカー: 集英社発売日: 2007/02/26メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 40回この商品を含むブログ (98件) を見るストーリーに関して。妄想(という時点ですでに「リアリズム」に回収されると思うのだが)と現実…

『審判』 演劇。カフカ。カフカの2次作品といえば、「カフカ的」と形容されるカフカのカフカ性を(具現化するにせよ、あえて無視するにせよ)いかに扱うのか?ということがまず大きな問題であろうが、この舞台では、カフカ性の具現化を斎藤ネコの妖艶な音楽…

反復 (岩波文庫)作者: S.キルケゴール,Soren Kierkegaard,桝田啓三郎出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 1983/06メディア: 文庫 クリック: 26回この商品を含むブログ (11件) を見る反復。愛の物語を借りた「反復」思想の実演販売。理論的な体裁をとっていない…

床暖はベッドと成り得るか否か?

内容的には事後確認といった要素が強かったが、昨日(17,11,2007)行われた佐藤亜紀の講義が一日過ぎた今頃になって沸沸と胸の中で湧きはじめている。とにかくなによりもまず、「突き抜ける」必要がある。 ちなみにタイトルの解は、否だ。昨日、床暖上で失神…

のだめカンタービレ(19) (KC KISS)作者: 二ノ宮知子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/11/13メディア: コミック購入: 6人 クリック: 83回この商品を含むブログ (391件) を見るこの漫画のストーリーをしっかりと追っている(ないし、気にしている)人はい…