ART

アインシュタイン展・ショック

『アインシュタイン日本見聞録』 大学に入り早3年(当時)、 アインシュタイン・ショックについての見識が少しばかりついたがゆえに、 ときはいつぞのところ国際フォーラムに来てみれば、 アインシュタイン展とは名ばかりの代物がぽつとある。 およそ6畳あ…

いつかどこかで観たどこぞのこれ

『ヴォイツェック』 作:ゲオルグ・ビュヒナー 翻訳:岩淵達治 演出:中野志朗 出演:松井工/椎原克知/外村史郎/斉藤祐一/星智也/清水圭吾/鬼頭典子/頼経明子 教授の一声と、ビュヒナーがなければ、見る由もなし。 すでにいつごろ見たのかさえ定かで…

名は鯛をあらわす

『地球ゴージャスvol.8 HUMANITY THE MUSICAL 〜モモタロウと愉快な仲間たち〜』 作・演出・出演:岸谷五郎 演出・出演:寺脇康文 衣装デザイン:山本寛斎 出演:唐沢寿明/戸田恵子/高橋由美子/植木豪(PaniCrew)/蘭香レア その名が地球ゴージャスなら…

笑いは長寿の素

『シティボーイズミックスPRESENTS マンドラゴラの降る沼』 演出:細川徹 作:細川徹/坪田塁/丸二祐亮/シティボーイズ/中村有志/いとうせいこう 大竹まこと・きたろう・斉木しげる(シティボーイズ)/中村有志/いとうせいこう/銀粉蝶 普段、友達との…

歌舞伎食わずはコレを観ろ

『渋谷・コクーン歌舞伎 第七弾 東海道四谷怪談 南番』 作:四世鶴屋南北 演出・美術:串田和美 出演:中村勘三郎/中村橋之助/中村七之助/片岡亀蔵/中村源左衛門/笹野高史/坂東弥十郎/中村扇雀 私は本当に面白かったと感じた劇はお礼も含め、パンフレ…

駆け巡った表層

『労働者M』 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:堤真一/小泉今日子/松尾スズキ/ 秋山菜津子/犬山イヌコ/田中哲司/明星真由美/貫地谷しほり/田鉄洋/今奈良孝行/篠塚祥司/山崎一 私の大学のパフォーマンス系の教授に、 I:「なにか最近…

シンプル=ベストじゃない

『NODA・MAP第11回公演「贋作・罪と罰」』 脚本・演出:野田秀樹 出演:松たか子/古田新太/段田安則/宇梶剛士/美波/野田秀樹 人生はいたって地味だけど、けっこう派手好きなぼく こと舞台に関してはその傾向はより顕著になる だから、前公演の『走れメ…

落語はいいけど、落伍は苦しい

『第39回三三・小太郎の会』 根っからの多摩っ子の僕は、 江戸っ子の世界などとは無縁の生活 もちろん落語も今回が初体験 半分はクリスマス・イブに落語なんかに来るやつは どんな酔狂かい、との思いでいってきたが、 こりゃまたびっくらこきのすけ、 予想に…

わかめの声だって変わってる

『ゲルハルト・リヒター新作展』 ひさしぶりにキタ 超ド級のわけわかめ わたしの目ではもはや「絵」として認識できなかったけど、 となりの美大生らしき2人が 「ほんま、すごいわ、天才やでこれ」 ずっと連呼してたんで、 きっとすごいんでしょう まあ、ギ…

迫りくる芸術

『シュテファン・バルケンホール 気の彫刻とレリーフ』 圧倒的に身近 「すいません、この作品ください」と言えば、 「はいっ、300円になります」と返ってくるだろうな、と思うほど、 子どもが作品の上で遊んでいても 「コラコラ」の一言さえ言っとけば、…

ドイツという名詞のもつ排心力はすごくて休日だというのにガラガラ

『ドイツ写真の現在――かわりゆく「現実」と向かいあうために/アウグスト・ザンダー展』 たぶん動いてるものが好きなんだろう私 写真や絵画を見ても とくに心躍らされるといったことはない 今日も勉強のために見た だからこの2つの写真展が良かった、といっ…

Wo ist Leonardo da Vinci ?

『レオナルド・ダ・ヴィンチ展』 に行ってきたものの、 展示物は、ダヴィンチの ダヴィもない 肝心のレスター手稿はあるにはあるけど、 とてつもぬぁーーーーーーく重要らしく、 かなり暗い上に照明が一定時間しか灯らない から、なんだかよく分からない 代…

新古融合歌舞伎テアター

『吉原御免状』 プロデュース:劇団☆新感線 脚本:中島かずき 演出:いのうえひでのり 出演:堤真一/松雪泰子/古田新太/京野ことみ/梶原善/高田聖子/粟根まこと/藤村俊二 いやー、 ケツが痛かった。(←三時間ほぼ座りっぱなし) ではなく、 良かった…

これが松尾スズキ的ってやつか的ミュージカルなんだろうな

『キレイ 神様と待ち合わせした女』 Bunkamuraシアターコクーン公演 作・演出:松尾スズキ 出演:鈴木蘭々/高岡早紀/阿部サダヲ/片桐はいり/橋本じゅん/宮藤官九郎/大浦龍宇一/松尾スズキ/秋山菜津子/岡本健一 まあ、 このキャストでつまらないわけ…

活きる

『戦後60年写真展「米国人の撮った日本 東京」』 ああ、なんていうんでしょうか。 活きるってこういうことなんです。 ものの豊かさとか、教養とか、 そういうことじゃなくて、 活きるってこういうことなんです。 たしかに、カラーで映し出された東京の写真は…

やっぱり日本が好き

『新編・我輩は猫である』 企画・製作:シス・カンパニー 作:宮本研 演出:井上 尊晶 出演:小林聡美/高橋克実/高橋一生/梅沢昌代/坂田聡/山崎一/綾田俊樹 すごいこぢんまりとした舞台に、 暖色の証明に照らされた飾り気のないセット。 舞台には、2…

レプリカ博

『恐竜博2005 〜恐竜から鳥への進化〜』 えー、私は朝一で行ったんですが、 とにかく、恐竜よりも、なによりも、 子供が多い。 たのむから、恐竜見にきて、 恐竜見て泣いちゃうとか、やめてね。 で、肝心の恐竜の方なんですが、 「スーだ!」「スーだ!」っ…

実は切れのイイ松たか子

『ラ・マンチャの男』 脚本:デール・ワッサーマン 製作:宮崎紀夫/斎藤安彦 出演:松本幸四郎/松たか子/福井貴一/上條恒彦/佐藤輝/駒田一 こりゃー、おもしろいわ。ディズニーランド、もしくはハリウッド映画的完成度とでもいうのかな。もう舞台上で…

シロウトに毛が生えたってシロウト

『DANCING 先生 〜学校へいらっしゃい〜』 Tree Company Vol.11 劇作・脚本:白石雄大 演出:マーサ 出演:白石雄大/マーサ/沖長利典/武月雅弘/大城由里子/瀬戸秀雄/林康輝/澤田啓/根本千早/岸本幸 母親がタダでチケットをくれたので観に行った。感…

ド劇

『メディア』 演出:蜷川幸雄 劇作・脚本:エウリピデス 出演:大竹しのぶ/生瀬勝久/吉田鋼太郎/笠原浩夫/横田栄司/松下砂稚子/菅野菜保之 つまんなかった。というか、自分の趣味に合わなかった。私はどちらかといえば、現代風の不均等で劇らしくなく…

世界は閉じられ、僕らは生かされる

『砂の上の植物群』 KERA・MAP第3回公演 作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ 出演:筒井道隆/常盤貴子/渡辺いっけい/温水洋一/西尾まり/猫背椿/池谷のぶえ/赤堀雅秋/つぐみ/山本浩司/喜安浩平 KERA・MAPは初めてみた。まあ、劇自体そんな見…

「わーたしがミュージック♪」

『コーラスライン』劇団四季 演出:浅利慶太/マイケル・ベネット 出演:加藤敬二/高久舞/八重沢真美/村中ちえ/吉沢梨絵/田邊真也 ほか いやー笑いました。涙がでるほどに。このミュージカルは、ブロードウェイのコーラスダンサーのオーディションを受…

『走れメルス』 野田地図第10回公演 作・演出 野田秀樹 出演 深津絵里 中村勘太郎 小西真奈美 河原雅彦 古田新太 野田秀樹ほか 野田秀樹の作品は初めて観たけど、コレっほんっとに良いです。もう、すぐに私も野田地図ファンの一員になってしまった。なんと…

演劇『ロミオとジュリエット』を観たのでその感想を。『ロミオとジュリエット』演出:蜷川幸雄 出演:藤原竜也/鈴木杏 私は基本的にロミオとジュリエットが好きなのだが、この演劇はふつうにおもしろかった。個人的にオススメしたいのはどのロミオとジュリエ…

ピカソ展−躰とエロス−に行ってきたのでそれに関することを。 わたしはピカソについて゜の字ほども知らない。もちろんキュビスムと言われてもなんのことなのかサッパリ。だから、分からなかったというのが正直な感想である。でも分からないとつまらないは違う…