2009-01-01から1年間の記事一覧

胸に散弾銃

問題は、萌えに溺れる変わりに、消費に猟られる変わりに、愛に逃げる変わりに、いかにしてニヒリズムを克服できるのか?鋼鉄の意志でか?ブログなどでコメントをもらうとうれしいのかもしれないけど、そのコメント欄に真っ先にコメントしてくれるのは、エロ…

きれいごとを言い通す

フロンティアはいつしか人の心になる。 赤かろうが白かろうがお祭り色の資本主義なんて結局どうでもよく、不快感をおぼえているのは、進歩主義に対して。というのも、熱い(Hot)ためにはなにかをつねに燃やしていなければならない。蛾、燃やすものがなくな…

憎々しい肉はない

TVのつまらなさにWOWOWにチャンネルを替えると映画『いのちの食べかた』("Unser täglich Brot", 2005)がやっていた。いのちの食べかた [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2008/11/29メディア: DVD購入: 20人 クリック: 271回この商品を含むブログ…

俺の海よ

アカデミック、教授などという死臭のするポジションに付く気は毛頭ないのだけど、どうやらベルリンで博士論文を書く気配がし始めた。それに、考えてみれば、どこかチキった感のあるダブル・マスターよりは、ドクターをサバイヴする方が生き甲斐がありそうだ…

はっとしたんか

路上を歩いていると、前方お腹のあたり中空に羽虫コガネ系、飛んでいる。おれは人間だから、なんのことはなく奴シカトして歩き続ける。と、もちろん虫、俺にあたって。普通、車でもいい、振り子でもいい、ビリヤードの球でもいい、ふたつの運動体が衝突すれ…

これでいいのだ?

池袋、東京芸術劇場の芸術監督に就任した野田秀樹がめざす「実名」の発信、自分の言葉で言い換えれば、場所、Hot placeに基づいた発信には、自分の今後の方向性ともあいまってひどく共感している。というのも、場所に基づいた発信、ここでは劇場、は、(1)…

俺の思い出はかえらねえのか

誕生日に合わせ、Freie Liebeの相手に送るための写真を整理、ふたりの思い出をより鮮明に残すために日付なんかいれてしまおう、しめしめ、と現像してみると、一年の時差、ならぬ、誤差。右下には、2008/07/28の文字。ちゃうねん、2009年。俺、強烈にへこむ。…

文句のひとつもいえねえようなやつは墓場いきだ

日本に遊びにきているドイツ人の友人と頻繁にあっているせいか、またこいつのしゃべるドイツ語がきたねーきたねー、たまたま「テレビでドイツ語」を観たせいか、以前より現地の(おもにベルリンの)生っぽい情報やそもそものドイツ語が話される機会が増えて…

表現者が好き

花*花がこんなことを歌っていたっけ。ああー、よかったなあ。とくにこの数日は。理由は、出会いに結びついている。この出会いをつくりあげてくれた人々にはとくに感謝している。というかむしろ出会いはきっと最近ハマってる、オクタビオ・パス(Octavio Paz…

きょうの出会いは必然だった

必然性の度合いが低ければ低いほど、必然めいたものを感じる。というのも、必然性の度合いが低いということは、まぎれもなく、偶然、ということなのだけど、とてつもなく偶然だからこそ、それが起こりえたとき、必然になる。まったく起こる可能性が少なかっ…

Bodyがお留守だぜ

潜水服は蝶のようなため息をつくだろうか。 柄にもなくアートプロジェクトのようなものに顔を出している。本当に淋しくなる。アートを通して、コミュニケーションを促進するって?それもうコミュニケーションじゃないだろ。アートを通さなきゃ、なにか模型さ…

ほんとにユニクロが好きなのか?

「UNIQLO CALENDAR」これを見ていて、思う。こんなセカイ間違ってると。でも、何に対して間違ってる?と理路整然、問われても、明確な答えはいまだ出せないだろう。ユニクロのセカイには、「現実味」、より強くいえば、「俺、私、わたし、僕、ぼく味」がない…

君は野犬の目をしている

人間をしれじれ分類するのは、えせ精神分析みたいだし、キャラクターをあーだこーだとカテゴライズしようとする試み自体がなにかしみったれてる思うのだが、せっかく出会ったのだし、文節化の練習ということで、結局、記すことにする。「変わり者」について…

なかなか、どうして

多数性、極まって無志向性を志向しているものが好き。だから、ジェンダー・フリーか否かはどうでもいいのだが、男が「男」である必要はないし、女が「女」である必要はない。つまり、おかまでも、おなべでも好きに決定すればいい。多数へ向かっているから。…

ったく、自由じゃねえな

mixiでコメントをもらうとうれしい、というヒポテーゼを検証するため、実際にmixiにコメントを書こうとすると、挫折。なにやら、外部の人はダメなんだと、ほんと日本のコミュニティー・ケーションって他者性あるよね。なもんだから、結局はてなに書くかくし…

この国にいかにして「出口」をつくるのか?

帰国後、東京ではじめて花金の終電にのる。そこで、ほんとうの泣きたくなる地獄と無力なじぶんを見た。でも、同時にだからこそ「出口」もみえた。■理論篇■ 花金の終電の満員電車内はポーランドでみたビルケナウ強制収容所と変わらない。アガンベンを待たずと…

「人生」などという字ははやく黒で塗りつぶせ!

ものすごいメモり癖があるが、もっとも大切だと思うことはあえてメモらないことにしている。なぜなら、現象の目覚め、「無意志的想起(mémoire involontaire)」を信じているからであり、トラウマとして反復強迫的に想起しないのであれば、その現象はじぶん…

炎の悲しさについて

批評として生きること(das kritische Leben)おいて、「●●だから」好きの、●●に入る文字は重要だ。たとえばそれが、演劇家だから好き、だったら、それは同情にたよったうるうるまなこの盲従に過ぎない。●●に入る文字はつねに垂直的な固有名詞である必要があ…

うざいんです、カーナビゲーション

自宅にて日経新聞を黙読すると以下の記事。「おしゃべり機械 あれこれ増殖中」。いいじゃねえか、べつに。便器からモーツァルトが流れ出すご時世、機械がしゃべろうと、なにもびっくらする要素なし。むしろ、「聴覚障害者」にとっては、横断歩道にて、三途の…

おれの方がよっぽどTokioだ

東京の「文化的」ポテンシャルは実にやべえ。 映画館、美術館、劇場に加え、能、歌舞伎、落語などの伝統芸能、しかもこいつがまだ、チェコの人形劇のように、死んでねえ。とはつまり、ただの旅行者むけ観光スポットと化していないのである。また、数々のイベ…

ふむ、くまった

難題。記憶とアイデンティティ、意志を行動のモチベーションにしているのであれば、記憶と意志の問題、と言い換えてもいい。たまたま観た映画『グッバイ・レーニン』、『メメント』がたまたま記憶つながりで、さいきんの自分のベルリン+ベンヤミン追憶生活…

なんかもう笑えてくるね(笑)

ああ、内蔵えぐられてえ。んな、思いはいつも虚空。 みんな礼儀正しいね。がちがちの敬語、いいね、その距離間(笑)ふわふわの語尾、いいね、その距離間(笑)やっぱ和だよね、和、和風。ハンバーグも和風だったら、肉じゃなく、豆腐だしね(笑)ポン酢なん…

ワンシーン

夜、地元、帰路暗中。バチと、火花にも似た音、次、何か首もと。魚っ!!!!!!と、仰天。脳内変換、間に合わず。おもわず、魚。のちきづく、意識化にて、なんだ蝉か、と。おどろかすなよ、と、ごつ。これはSchmerzではなくSchockだなと。ここより、モード…

もう〜、ホント、知らないんだからっっ

大好きなアニメ、グレンラガンの映画『天元突破グレンラガン 紅蓮篇』を観た。泣いた。残念すぎて。俺の!グレンラガンはこんな「萌え」アニメじゃなかったから。劇場版グレンラガン 紅蓮篇 【完全生産限定版】 [DVD]出版社/メーカー: アニプレックス発売日:…

おかえらない

疑問だった。さいきん自分はなぜこうも「身体」、いや、「身」を中心にものごとを考えるようになったのか、と。 考えていた。本を読んだ。そこに、こうあった。 ほんとうに大事なことは、何ひとつ教えることができない。この自覚のないところに、教育がある…

有機野菜が好きだと聞いた

髪を切る。日本の技術、繊細さはハマーだ。際に、雑誌を読む。名は忘れた。なにかアルファベート2文字の、「新しいライフスタイル」を提示するとかいうやつ。そこには、所ジョージや高田純次、各ビジネス界のイノベーターによる人生の格言なるものが掲載さ…

あどけない話

東京に戻ってから5日。ベルリンと比較しては、毎日不満たれる。その理由のひとつ。 空がみたいのだ、単純に。 高層ビル群の隙間からのぞく、猫のひたいのような空ではなく、あの空が。 空気が吸いたいのだ、単純に。 密集した人とモノによる、蒸篭蒸しのよ…

ゆめさなか

ただいま。 ケータイはまだきっとどこか太平洋上だけれど、 わたしはついに?すでに?もう?Japan。 夢きれぎれ。 追記:ケータイ復活しました。